MUMEI ACADEMY 2021 運営委員会
主催のkei_iwataです。
この度は、沢山の参加をありがとうございました。

①イベント運営にあたって
今回のイベントの自分個人のポリシーとして
『安心して競技イベントを楽しんでほしい』
『とにかく沢山の方に参加して頂きたい』
というものがありました。
MA2021は、BMS黎明期から代々続いてきた無名戦、中期からの定番イベントとなっていたA-1を統合し、名称を改めて開催したイベントとなります。
今回自分が主催を受け持った理由は、従来の無名A-1に「こういうのがあったらいいな」というポイントが沢山あり、それを実行したいと思い、
その中でも最大の点は、従来の『イベント優勝者が運営を引き継ぐ』という部分でした。
BMSの作成がDTMとは違う一つの特殊な技能であるのと同様に、
BMSイベントの運営も誰もが当たり前の様に出来ることでは無く
場合によっては非常に大きな負荷になってしまうものかと思います。
この(人によっては)リスクになる部分を取り払いたい、という思いが
今回の体制のきっかけになっておりました。
又、参加者の実力や経歴が概ね並ぶA-1に対し、
無名戦の参加者、経歴が非常に大きな幅になっている事が懸念でした。
BMSがきっかけでDTMデビューした方から、BMS「は」初心者であるがDTM経験が豊富な方までが一つのフィールドに集い
これがイベントのテーマを揺るがす要因になっていないかと考えました。
そのため、いわゆる「エコノミー」「ビジネス」クラスを分け、
ここにA-1を合わせた3クラスでの開催へと踏み切りました。
この時の「クラス」のネーミングから、学校のイメージにつながり
「MUMEI ACADEMY」の名前に決定いたしました。
自分自身の判断で、歴史あるイベントに大きな改変を加えることに強い躊躇がありました。
加えて、イベントの運営をするにあたってやりたいことを考えた時に
信頼できる人の協力を得たいと考え、運営委員会を設立しました。
イベント運営のプロフェッショナルである方に相談役を打診した結果、
快く引き受けてくださり、GOサインを出してくださったお陰で動けました。
運営の中で何度も、自分が至らぬばかりに沢山の迷惑を運営メンバーにおかけしました。
中でも、会場を提供してくださったAOiRO_Manbow さんには多大なご迷惑をおかけしながらも、
最後まで親身に対応してくださり、本当に助かりました。
自分一人では本当に何もできず、人の協力によって事は成されるという事を
とても強く感じた次第です。
本当にありがとうございました。

②クラス分けについて
クラス分けシステムが今回の運営での中核となっておりました。
運用するにあたり、今界隈で最もBMS作者のデータに明るい方を運営に招き
氏の知見をもとにクラス分けを協議しました。
特に、クラス分けボーダーラインの部分はとても多くの議論を重ねました。
結果としては、課題はあれどかなりうまく機能したと考えております。

Aクラスの盛り上がり方は「界隈の新規参入をサポートしたい」という意図にとても強く合致しており
とても嬉しく思うと同時に、安心しました。

Bクラスのテーマは、「初心者から成長した新人作家さんのレベルアップ」「BMS未経験のDTM経験者のデビュー場」でした。
こちらもハイレベルな戦いになっており、今後界隈の中心に立たれる方がたくさん生まれたのではないかと思います。

Cクラス(A-1)は、従来の基準より一番大きな改変となりました。
「古参作家の復帰する契機になりたい」という思いから、過去のイベント入賞歴に対するジャッジを大きく緩めました。
昔に入賞したことがあるが故に参加ができない、というケースを可能な限り排除したかった為です。
実際に、古参の作家さんが多数参加していただけたことがとても嬉しく思います。

3クラスとも、それぞれ固有の盛り上がり方をしていたことがとても嬉しく思います。
それぞれのクラスごとに交流が行われていたこともとてもありがたく、
今後の界隈の発展につながればいいなと思っております。

最後になりますが、大きな改変の行われたイベントにも関わらず、
多数の参加を本当にありがとうございました。
今回の経験をもとに、来年度はより楽しめるイベントを開催できるよう、
今後とも頑張ります。
ありがとうございました。

kei_iwata

以下、運営委員会メンバーによる総評です。
ぜひお読みください。

【K4Y5】

K4Y5です。今回はMA2021に運営として関わらせていただきました。イベント運営として動くのは初めての経験でしたが、特に大きな問題も無く終わって安心と満足感でいっぱいです。MA2021に参加していただいたBMS作家の皆様やサポートの皆様、そしてインプレッションをしていただいた皆様、本当にありがとうございました!

【空読無 白眼】

 あれはたしかA-1 ClimaX 9thの頃からでしたかね。過去のBMSイベントのデータからA-1 ClimaXの出禁基準を満たすBMS作家陣を網羅した、通称「A-1出禁候補」とかいうGoogleスプシを作成して、それをその年のA-1主催にDMで送り付けるという行為を、運営でもない、誰にも頼まれてもいないくせに裏で行っていました。エゴ狂人ですね。それを9th・10thと繰り返し行ってきて、今年はkei_iwataさんが主催になるだろうから今年の分も更新して送り付けるか、と思っていた矢先、なぜか運営メンバーの一人として吸収されました。
 紹介が遅れました。今年からMUMEI Academyの運営メンバーの一人として動くことになった空読無 白眼(くどむ しろめ)です。普段はBMSつくったりBMSにまつわるブログ運用してたり呼吸してたり。
 いやぁびっくりですね。まさか自分が運営として携わることになるなんて。A-1だけとかならわかるけど、自分も参加したことある無名戦にまで関わることになるとは。無名戦に出場していた当時の自分は予想だにしなかったでしょう。一応、無名戦の運営体制とか変わった方がいいんじゃないかな、みたいな思想は持っていましたが。まぁその辺はkei_iwataさんの総評で触れられると信じて、自分は別のことについて記述します。

・自分がやったこと
 運営として呼ばれたときには一応『スーパーバイザー』という、なんかすごそうな役職を付与されていたのですが、実際にやったこととしては情報収集とか雑用ぐらいなんで、まぁ実際は大した事ないです。もう一人スーパーバイザーとして呼ばれたルゼさんの方がスーパーバイザー感ある。イベント運営経験も自分なんかより豊富だし。

 情報収集の内訳としては
1.『A-1出禁候補』の大幅更新
運営内で考え出された新しい参加基準を元に、すでにあるシートに新しい情報を付与したり(3年以上前から成績が更新されてないか否やかとか)、新しい条件のリストを追加したりしました。とくに、今まで自分の守備範囲外だったAC音ゲー公募の採用実績を調べるのが大変だった…。
2.参加表明された参加者の情報収集
その人の過去に作ってきたBMS数とか参加イベント数、実績とかを調べました。
3.過去のイベントの動向の情報収集
今回新しい試みを何個か実行することにあたって、過去に似たような事例が無いか、それを行った結果どうなったかなど調査したりしました。まぁBMSイベント史上あまり見られないことを多く実行したんで、過去の事例とか全然見つからなかったんですけどね~。
などを行いました。
 なお、自分がこのように参加者の情報などを把握する担当だからといって、自分が全てのクラス分けの決定権を握っているわけではなく、あくまで運営陣のみんなで話し合いながらクラス分けが当てはまるかどうかを決めております。

 雑用の内訳としては
1.パスワード配布
TwitterのDMを経由してのパスワード配布を送信していたので、垢凍結をしないように1人送信するごとに2分の間を空ける、一人ずつ文章を微妙に変えたりするなどの対策を取っていました。すげぇ大変だった…。しかし、これはあくまでMA2021の垢をフォローしてくれてるか、FF外からでもDMを受け付けている人に対してできる方法で、フォロバされていない人に関しては自分の垢からDMを送信(これにより一部の人には自分が運営に関わっていることが判明されたかと)、Twitterを使っていない人はその他の連絡手段(メールなど)を探したりしました。どちらにせよふつうに大変労力を使ったので、次回から参加表明フォームにメアド入力欄とか導入してもらおうと考えています。
2.BMSチェックサポート
MA2021から導入されたBMSチェックサポートをするべく、LR2やbeatorajaで再生できるか、無音ノーツが大半かどうかなどの失格になりうるレベルのものから、だばぁ、TOTAL値の有無、1分以上の音源などの失格ほどではないけど評価に影響を及ぼしうる不備までチェックしていました(No.56はここで触れるチェックとは別ベクトルなんで触れないでおきます)。この行程において、Shimi9999さんが開発されたソフト『BMSChecker』が非常に役に立ちました。BMSフォルダをD&Dするだけで、無音ノーツの割合とか1分以上の音源の有無とかがズラっと表示してくれるんですよね。本当にありがとうございます。とはいえ本人によるチェックの方が自分のチェックなんかよりさらに上を行ってたので(wav版/ogg版でハッシュが割れてるなど)次回もしかしたらヘルプを頼むかもしれなゲフンゲフン。
3.インプレ修正
これ遂行するのめちゃくちゃ緊張しました。どのインプレが修正 or 削除対象なのか少なくとも3回ぐらい見直すし、それでも拭えない不安感と共に削除をし、実際に削除されたかどうか確認してやっとホッとする。これを繰り返していました。今までの無名戦主催陣は全員これと戦っていたんだろうな。BMSシーンに足を踏み入れて数年未満でこれやることになるの中々ファイトが入りますよ。自分ですらこんな様子ですから。
などを行っていました。こう振り返ってみると我ながらに頑張ったな…。ただ、これは今年自分が諸々の事情で時間空きまくりだったからできたわけで、次回も同じぐらいできるかというとリアルの頑張り次第では難しいので、次回はこの辺の役割分担を決めておきたい。すみませんねなんか個人の事情の話を突然。

・イベントを見てて思ったこと
 まず参加表明期間で気になったこととしては、「果たして自分はこのクラスに参加していいのだろうか」と、参加表明後に不安を抱かれている意見が散見されたこと。これに関しては、参加基準を多く設けクラス間の壁を曖昧にすることで、自分の希望するクラスに参加できるようにするという運営の意図(でしたよね?)が裏目に出てしまったのかなぁと個人的に思いました。この不安を拭う策としては、参加表明された人になるべく早くクラス確定の連絡をする。またはいっそのこと参加表明フォームをクラス関係なしに一つのみにして、その後全員の振り分けを運営が行う。…などの策が考えられます。メアド入力欄に引き続き、次回鎌足さんに注文する事項が増えていくぞ…。
 次に気になったことは、クラスごとのインプレ推移(さすがにBMS Agencyほどの細かい集計は取れていませんが)。これはクラスBにインプレ数が多くなる偏りが発生するのかなぁという予想をしていましたが、意外や意外、序盤は圧倒的にクラスAにインプレが集中するという現象が発生していました。ある時期なんてクラスA全登録作品が、全体の合計スコア順の半分以上に進出できていましたからね。これは、DTMないしBMS制作初心者にとって貴重なBMS制作のアドバイスをしてあげたいという、BMS作家の先輩各位のやさしさが表れたのだろうと見受けられます。か、感動…!羨ましい…!一方で、この傾向のままイベントが終わると「Aに表明した方が通常よりインプレ数多くなるぞ!」という層が沸いて、DTM経験とか関係なしにクラスAに参加表明が殺到して、カオスなことになるんじゃないかという杞憂もありましたが、最終的にはどのクラスもほぼ同等のインプレ分布になって正直ホッとしました。

・次回の抱負
 はい、来年も頑張っていきたいと思います。実は私、裏で何個か失態を犯してしまったので(表立って出たことじゃないんであまり詳細には語りませんが)、次回はその辺しっかり気をつけていきたいです。なんて不透明な抱負なんだ…。
 とはいえ、雑用の部分でも語りましたが、来年私がうっかり社会復帰に成功したら、今回のように動けるかは不明な部分はあるので、一部の作業を他の人に受け継ぐとか、手間を省けるところは省くなどしていきたいです。まぁ初回だからドタバタしただけで、次回以降は慣れもあって運営全体に余裕が生まれるかもしれないけども。BMSパッケージ企画『ゆるゆる』も同時並行で進めないといかんしなぁ。

…ん?ゆるゆる?

ここで一旦CM

私 空読無 白眼が主催するBMSパッケージ企画『ゆるゆる』が、MA2021の裏で今年分もリリースしました!!!!!!!!!!!!!!!!!

http://9domu46i.com/yuruyuru/top.html
👆サイトも移転したやで

check it out

【ルゼ】

はじめまして。
最後の最後まで後方腕組みしていただけの男です。

今回イベント開催に伴い、背中を押す仕事をしました。
基本的には何もしていませんので、他の皆様を褒めて下さいね。

コメントを書くようにとの事ですので、
思いの丈を書いていきます。チラシの裏と申します。

私がやったこととしては…
・本来の無名戦の在り方にルール改定
・A-1をよりA-1として正しい立ち位置になるように足切りラインを設定
・本当に運営が困ってる時に対応策を提示した
・運営チャンネルを眺めながらスマホ弄り

本当に大したことしていませんね。
運営する方が大変なのも理解しているので、口出すだけのクソ野郎でした。

実はインプレもしようと思っていたのですが、
気付いたらイベントが終わっていました。大変申し訳ないことをしたなあと思います。
ですが落ち着いて考えると業界的に私は老人の立ち位置ですので、
静かにしておくのがBMSの世界に若手が入りやすいかもしれないと薄々感じております。
これだけ多くの参加者がいらっしゃったというだけでBMSの世界は安泰です。

あらゆる作品に対してTwitterでもブログでも良いので、感想を書いてみてください。
作者がそれを見つけた時、喜んだり参考にしたりする顔が見えます。
意見の取捨選択は見る人が選ぶので、発言内容は傷付けないものなら気にしなくて良いです。
割と皆エゴサというものをしているので、思っているよりも作者まで声は届きます。お試しください。

安定してイベント優勝を取ってから言えという話ですが、
BMSイベントの順位は飾りでしかありません。
元々好きなものを創れる世界ですので、やりたい事を貫いてください。
人に迷惑はかけない範囲で一つお願いします。

諦めなかった人が、最後に勝ちます。
少なくとも私はそう信じ続けたから今があります。

引き続きBMSの世界を御愛顧下さい。
どうぞよしなに。

[ルゼ]

偉いので自分のサイトや作品の宣伝を入れておきます。
今でもしぶとく続けている男の作品も良かったら聴いてね。

MainHP:https://www.luzeria.net/
Twitter:https://twitter.com/luzeria
Youtube:https://www.youtube.com/c/LuzeriA
SoundCloud:https://soundcloud.com/luzeria

以上を持ちましてあとがきは本当に終わりです。
長文にお目通し頂き、ありがとうございました。

【㋇】

どうも、㋇です。どういうわけかサイト作成とかロゴ作成なんかをやっていた者です。

正直なところで言うとそこまで何かをしたわけではないですが、このイベントに携われてよかったと思います。
ワオがやったのはホントにビジュアル面でのことくらいで、運営にかかわる部分ではイチャモン付けて場を攪乱するくらいしかしていませんでした。
いろいろありつつ皆さんよく頑張ってたと思います。お前も頑張れや。
(そのビジュアル面のやったことも大したことやってないので、なんとも…というところはありつつ…。)
なので、来年は俺に任せろ?もっと良くなるぜ。って人は主催に声かけてあげると喜ぶと思います。
特にwebいじるのがうまい人。ワオにはさっぱりわからなかったので。

で、総評というか感想になっちゃうんですけど、ちょっとだけ書きます。
まぁみんなよくBMSなんて作れますね、ホントよくやる。すごいね。それだけですごい。
普通に曲作るだけで大変なんだし、その上でスライスして音並べて譜面にして…書けば工数の多さにびっくり。

そんな中で、(特に無名戦で)順位メチャクチャ気にする人いると思いますけど、頭おかしくなりそうになったら気にするのやめましょう。
それまでは順位に固執してもいいんじゃない?人に迷惑かけなければストイックに数字追うのも別にいい気はします。
そんな感じですかね?たまには力抜いて、睡眠を大事にしながら皆さんこれからもBMS作ってほしいですね。
睡眠を大事にする秘訣は、計画性だぞ!登録には余裕を持とう。

あと、メタルとか、特に多弦ギターを用いたDjentみたいな音作りのBMSがもっと増えたら嬉しいな。

それでは。

[⻍🖖🏻]